ご自宅という安心できる空間の中で、ご利用者様がその人らしく日々を過ごせるように支援するため、幅広いニーズに対応する体制を整えております。特に、脳梗塞や認知症といったご病気をお持ちのご利用者様に対しては、医療的ケアと日常的な介護の両面からきめ細やかな対応を行っています。認知機能の低下に伴う徘徊や不穏といった症状には、看護師がご利用者様の状態を把握しながら、穏やかに寄り添う姿勢を大切にしております。また、脳血管障害の後遺症により身体的な制約をお持ちの方には、安全な移動支援や日常生活動作の補助、服薬管理などを含めた包括的な看護を行い、ご自宅での自立した生活を支えるための支援や対策をご提供しています。

年齢やご病気の種類に関わらず、全ての世代のご利用者様が安心して在宅療養を行えるよう、小児からご高齢者まで幅広くご相談を承っております。新生児の看護では、授乳や排泄、体重管理といった日々の健康管理をはじめ、ご家族様への育児サポートにも重点を置き、ご不安の軽減に努めています。また、先天性疾患や医療的ケアが必要なお子様に対しても、呼吸管理や吸引、経管栄養などに対応しつつ、保育園や学校との連携も視野に入れた看護を実践しております。一方、ご高齢のご利用者様においては、複数の持病を抱えた方や介護度の高い方など、それぞれの状態に応じた看護計画を立案し、医療と介護が連携した継続的な支援を実現してまいります。

ご自宅での療養生活を支えるうえで、専門的な知識と技術が求められるリハビリや終末期ケアについても、豊富な経験をもとに対応しております。リハビリでは、理学療法士や作業療法士などと連携しながら、寝たきりを防止する運動支援や関節可動域の維持、筋力低下の予防を目的としたプログラムを実施しています。ご利用者様一人ひとりの身体の状態や生活環境に応じて、無理なく取り組める内容を調整し、自宅にいながらも継続的な機能回復を目指していただけるようサポートいたします。また、ターミナルケアにおいては、症状の緩和はもちろんのこと、ご利用者様の「自分らしく過ごしたい」という想いを尊重し、尊厳ある過ごし方を支えてまいります。